福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(故人)から関西電力役員らが多額の金品を受領した問題を調査していた第三者委員会の報告書によると、関電は2009~17年度の9年間だけで森山氏への接待交際費として421回、計8952万円を支出していた。朝日新聞の取材に対し、関電の元幹部らも20年以上前から手厚い接待があったことを証言。会食が金品提供の主要な場となっていた。
第三者委(委員長=但木敬一・元検事総長)の報告書によると、関電の役職員はたびたび森山氏とホテルのレストランや日本料理店で会食。その場には、森山氏関連会社の「吉田開発」「柳田産業」「オーイング」「塩浜工業」の役員も同席することがあった。会食以外にも毎年、森山氏の誕生日会や花見などを関電の原子力事業本部が手配し、開催していた。
会食や誕生日プレゼント(1万~2万円)、手土産(数千円程度)の費用は関電が負担。社内で記録が残っていたのは09年度以降9年間だけで、421回計8952万円を支払っていた。1回平均約20万円、年平均で約1千万円に及ぶ巨額の交際費が明らかになった。
第三者委は、森山氏や関連会社…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル